日時:2023年7月23日(日)13時30分 〜16時30分
会場:京都市聴覚言語障害センター 研修室1
講師:梅津 円(うめづ まどか)さん
(株式会社 DomoLens 代表取締役CEO)
今月の例会は『ドモレンズ』の開発者、梅津円さんを講師としてお招きし、最新の吃音へのアプローチ方法を体験しました。VRの体験は初めての参加者が多く操作に戸惑う場面も見られましたが、ドモレンズを堪能出来たのではと思いました。
ドモレンズというVRゴーグルを装着すると、面接・プレゼン・自己紹介・電話対応の情景が映し出され、緊張感を持って話すという経験が出来ます。吃音者は、自分が話すことに精一杯になり相手の表情や反応に意識が向かないことが多々ありますが、ドモレンズは安心感を持って話せるので、冷静に周囲を見ることが出来ます。
実際にドモレンズを使用した就活生からは、
「VRだとどもったり、言葉が詰まっても現実よりダメージが少ないので失敗してもいいと思えた。でも、臨場感がすごく実際の面接より緊張する」「少しずつ緊張する場面に慣れてきて、話すことに自信がつき前よりスムーズに話せるようになった」
「VRで人の目に慣れる練習をすることで人の目を見ながらでも、前より話せるようになったと達成感、成長を感じられる」といった声が挙がっているとのことです。
実際に体験された参加者の感想です。
・昔と今の、吃音へのアプローチの変化に驚いた。
・吃音に悩んでいた50年前に開発されていたら絶対に購入していた。
・VRに触ることがないと思っていた。操作するのが難しく年齢を感じた。
・どもる不安が強い時期であろう若い人に、もっと体験してほしかった。
・ドモレンズがさらに良いものになることを期待している。
対面のみの例会を担当するのは私自身久しぶりで、改善点や反省点など色々ありましたが、例会を担当するということは自己成長に繋がると実感しました。
どもったり、話すときにつまったりするという角度だけで捉えるのではなく、どもるが故に相手の反応を置き去りにしてしまうことをどのように改善していくのかが今後の課題となりました。
参加者:11名
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