会場:中京いきいき市民活動センター
内容:「病院での吃音支援」(宇治徳洲会病院 言語聴覚士 川本一美先生)
12月例会は,宇治徳州会病院の川本一美先生を講師にお迎えして,病院での吃音支援について学びました。川本先生は,現在京都府言語聴覚士会吃音委員会の代表として,京都府で吃音支援をする場を拡充するために活躍しておられます。
【近況報告】
最近,物をなくしたり壊したりが続いている。眼鏡を壊し,眼鏡無し生活が2週間ほど続いている。案外慣れるものだ。1週間前にはスマホをなくした。絶対出てこないと思っていたら拾ってくれた人がいて手許に戻って来た。
家族が徳洲会病院にかかっている。通院や何かで落ち着かない毎日。
高齢者の施設で働いている。私自身が利用者の年齢に近いせいか,スタッフの接し方が気になることがある。趣味の一つで懸賞応募をよくする。最近,ある施設の入場券があたったが旅費は自分持ちなので痛し痒しだ。
スマホが劣化して更新した。データ移行は一瞬だが,登録個人情報をいれるの大変。
火野正平さんが亡くなった。昔に家の近くの東映撮影所付近で会ったことがある。当時週刊誌を賑わせていた頃で,うどんやから出てきた彼に声をかけられた。まだ若かった私はなんやこの人と思って無視してしまった。無視せずに話をしていたら,火野さんの人柄にもっと早く気づけていたかもしれないと思う。
吃音の思い出です。子どものころ,TV「塀の中の女達」を見ていた。刑務所で「番号!」と点呼の場面がいまだに記憶に残っている。悪いことをしたら(なかなかことばが出てこないのに)こんな風に番号を言わなければいけないから,絶対,刑務所にはいるようなことはしないでおこうと思った恐ろしさを今も忘れていない。
その一方で,最近銀行に用があった。電話で名前を言うのは言い換えもきかないし,イヤだなあと夫に相談したら直接行ったらと言う。寒い中でかけるぐらいだったら電話をするわと思った。昔やったらそんなこと思いもしなかっただろうが,自分もあつかましくなったものだと思う・
神戸言友会の会合で今日の会のことを教えてもらい来た。病院での吃音支援ということで楽しみにしている。
久しぶりに参加した。母の病院の付き添いなどで,今,仕事をしていない。こんなんで良いのかなと悩んでいる。
先月10年ぶりに交通違反をした。一旦停車違反だった。罰金を払ってこれで終わりかと思ったら,運転免許試験場から,75歳以上は認知症の疑いがあるから検査を受けなさいと連絡が来た。幸い大丈夫だったが,検査の問題をみて,物覚えが悪くなってきたなあと思った。
2年前に京都府の言語聴覚士会の吃音委員会のリーダーになってから外部の会に盛んに出るようになった。今日は縁あって呼んでいただいて感謝している。
【講演:病院での吃音支援】
川本一美先生から病院で取り組んでおられる吃音のある人への支援についてお話しいただきました。まず,支援の概要について話されました。
・以前は成人の支援も行っていたが,子どもだけである。
・来院する子どもが幼児だけでなく,小中学生にも広がっている。
・初診時の本人の訴えは,「吃らずに話せるようになりたい」「吃音について正しい知識を得たい」「困っている場面でのどう対応すれば良いか知りたい」などである。
リハビリ(支援)の中で大事にしていることとして強調されたのは次のようなことです。
・楽しくおしゃべりをする経験を積む。
・ゆっくりゆったり会話をする。
・本人を褒める。具体的に褒めることで自己肯定感を持てるようにする。
年齢が上がるにつれて,支援の中身も,悩み事を一緒に考えたり制度やグループ,交流会の紹介をしたりと,その年齢に必要な内容を加えるとのことでした。
本人へのリハビリだけでなく,保護者支援や合理的配慮のための文書作成,吃音のある人どうしの顔合わせと非常に幅広い支援を行っておられることがわかりました。また,現在,吃音のリハビリは,1人の来院者についてST2人体制でやっておられるとのことで病院経営の視点から考えるとずいぶん贅沢な取り組みをされていることを感じました。
現在,吃音支援を行っている医療機関は少なく,吃音臨床の場を増やす努力をなさっていることも心強く感じました。何度も強調された「自己肯定感」,子どもにも成人にも共通する大事なことだと思いました。
【実技】
実際にリハビリでやっておられるカードを使ってのやりとりを参加者全員で楽しく体験しました。


参加者:9名